受賞結果

2021年11月18日、品川インターシティホールとオンラインに於いて、最終公開審査を経てワールドカップ賞及び4つの審査員特別賞が決定しました。

    ▲表彰式の様子
    (2021年11月18日 品川インターシティホールとオンラインにて開催)

  • ▲受賞作品の紹介動画

  • ワールドカップ賞

    エントリーNo.18 SC-Team 所属:上海大学(中国)

    Driver Emotion and Abnormal Behavior Detection and Warning System
    • ドライバーの感情や異常行動をリアルタイムに検出し、その結果をモバイルWeb端末やUC-win/Roadにリアルタイムにフィードバックするプラグインを開発しました。このプラグインは、ドライバーの怒りや悲しみなどの極端な感情を検出した場合に、警告メッセージを表示して落ち着くように促したり、モバイルウェブ上で癒し系の音楽を再生してドライバーの気分を和らげたりします。また、あくび、眠気、食事、喫煙などの通常と異なる行動を検知すると、赤色の警告表示と携帯電話の音声による警告を行います。これによりドライバーの良好な運転習慣を維持し、交通事故の発生を減らすことができます。

  • 審査員特別賞 Environment Design and IT Award(福田知弘氏)

    エントリーNo.1 TRANSer 所属:北京航空航天大学(中国)

    Design of Interactive Simulation System for Autopilot Vehicle and Pedestrian
    • UC-win/Road 15.0をベースに、歩行者シミュレータ、インテリジェントブレスレット、eHMI早期警告システムを開発しました。歩行者シミュレータは、歩行者モーションキャプチャ、情報送信、情報フィードバックの3つの部分から構成されています。歩行者モーションキャプチャモジュールは、MCUプログラムを書くためにkeliを使用し、MCUモジュールを3Dプリントされたシェルに設置します。情報送信モジュールは、UDP送信ツールとpythonスクリプトで実現しています。フィードバックモジュールは、UC-win/RoadのVRプラグインをベースに実装されており、OculusのVRグラスを通してシーンの情報を歩行者にフィードバックします。インテリジェント・ブレスレットのデータはUC-win/Roadから送られてきて、Arduinoが特定の機能をプログラムします。eHMI早期警報システムは3ds Maxでモデル化され、その具体的な機能はUC-win/Road 15.0 SDKで書かれたプラグインに基づいて実現されています。

  • 審査員特別賞 Best Optimization Award(佐藤誠氏)

    エントリーNo.14 SMTH_2021 所属:清華大学(中国)

    Study on the characteristic laws of urban road traffic flow under rainstorm and waterlogging
    • 典型的な悪天候の一種である豪雨は、都市交通システムの混雑や生産性の低下をもたらし、都市にとって深刻な問題となっています。今日では、降雨と雨による湛水の組み合わせが都市の道路交通に及ぼす影響については、ほとんど注目されていません。本研究では、降雨と湛水が都市の道路区間の交通流に及ぼす影響を、走行実験やシミュレーションなどの手法を組み合わせて、徹底的かつ定量的に検討することを目的としています。本研究で得られた結果は、降雨と湛水が交通流に与える影響をより深く理解するのに役立ちます。

  • 審査員特別賞 Excellence in Creativity Award(楢原太郎氏)

    エントリーNo.17 HAVI 所属:国民大学校(韓国)

    DeepPAVE: Deep learning-based Personalized Autonomous VehiclE
    • 本プロジェクトでは、UC-win/Roadを用いて個人の運転データを取得し、それを深層学習モデルで学習することで、パーソナライズされた自律走行モデルを作成し、それを介して自律走行を行うシステムを提案しています。また、既存のUC-win/Road交通車両とは異なり、本システムを通じて人間らしい運転が可能な交通車両を作成します。

  • 審査員特別賞 Innovation Award(ペンクレアシュ・ヨアン氏)

    エントリーNo.21 Highways 所属:上海大学(中国)

    Fatigue Driving Assistance Monitoring System
    • 疲労運転とは、長時間の連続運転により、ドライバーの身体的・心理的機能が低下し、運転技術が客観的に見て低下する現象を指します。疲労運転で起こりうる危険な影響の対策として、UC-Win/Roadを使用して様々な疲労運転シナリオをシミュレートし、速度や走行時間などの車両データをリアルタイムでクライアントに送信することで、疲労運転の危険性がある場合にドライバーに適切な休息を取るように促して、疲労運転が原因となる交通事故を減少させることができます。

  • ノミネート賞

    エントリーNo.19 Let's go go DS!!! 所属:公立諏訪東京理科大学(日本)

    Development of Traffic Accident Scenarios Database for Autonomous Driving Accidents
    • 現在、自動運転技術が進歩しており、その結果、従来の手動運転とは異なるタイプの事故が発生することが予測されています。そこで、UC-win/Roadのシナリオ機能を用いて、自動運転時の交通事故を事故のタイプやSIP1に基づいて想定し、効率的にシナリオを作成できるデータベースを開発しています。これにより、ドライビングシミュレータを用いた自動運転時の事故リスクの検証が可能となり、想定される事故防止に「人・道路・車両」の観点から貢献することができます。

  • ノミネート賞

    エントリーNo.24 TJTX 所属:同済大学(中国)

    Travel path finding algorithm minimizing COVID-19 infection risk
    • 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行に対抗する必要性と、都市における人々の移動の感染リスクを予測する既存のアプリケーションがないことから、感染リスクを最小化するための移動経路探索アルゴリズムの開発を提案します。具体的には、交通のシミュレーションと経路探索アルゴリズムの2つで構成されており、各移動経路のリスク値を集計して、移動に伴う感染リスク値を最小化することが出来ます。シミュレーションと経路探索アルゴリズムを実行した後は、検証のために可視化を行いました。

  • ノミネート賞

    エントリーNo.26 TeleTrip 所属:ハノイ工科大学(ベトナム)

    Solving Tourism Data Challenge with TeleTrip
    • 第4次産業革命の流れの中で、さまざまな分野でのビッグデータの役割を否定することはできませんし、それは旅行業界も例外ではありません。しかし、すべての4.0ツアーオペレーターや旅行代理店にとっての現在の課題は、ますます複雑化するデータ収集プロセスです。まず、データはあらゆる種類のフォーマットで提供されており、利用するのが難しい場合があります。また、データの中には信頼性が低かったり、不完全だったりするものもあり、旅行業界の進歩にとって大きな障害となっています。そこで、今回開発したのがTeleTripというモバイルアプリケーションです。これは、企業が自分たちの魅力に関するビジターの見識を収集し、サービスを改善するのに役立ちます。さらに、TeleTripは、世界中のたくさんの有名な風景を訪れる手助けも出来ます。

予選選考会結果発表

開発環境拡張でさらなる多様な連携システムを期待

7月6日に審査員による予選選考会が実施され、アジアを中心に国内外から多数の応募が集まった中から、第9回CPWCのエントリーチームが決定しました。今後は作品制作・提出およびノミネート審査を経て、11月のデザインフェスティバル2021-3Daysで最終審査と表彰式が行われます。

今回は、交通および自動運転の関連プロジェクトが大半を占め、UC-win/Roadユーザの着目するテーマが明確になっています。また、環境に関するテーマが複数提案され、コロナ禍の対策をテーマとした応募もありました。多数のプロジェクトで高度なシステム開発の提案があり、これまで以上の結果が期待できます。

UC-win/RoadはVer.15で新たにC++言語による開発に対応し、VRプラットフォームとしてより多様な連携の展開が可能となっています。各チームにコメントをフィードバックしていますので、アイデアをさらに練り、貸与製品とソフトウェア活用セミナーを十分に活用してオリジナルなシステムの構築に挑戦してください。

▲7月6日に行われた予選選考会の様子、審査員:上から福田知弘氏(審査委員長)、
楢原太郎氏、佐藤誠氏、ペンクレアシュ・ヨアン氏

【貸与対象ソフトウェア】

■UC-win/RoadUC-win/Road SDK(開発キット)
3次元リアルタイム・バーチャルリアリティソフト。日本語・英語・中国語をはじめ多言語に対応。Ver.15で新たにC++言語によるプラグイン開発に対応し、開発環境を拡張している。

【開発環境】
■UC-win/Road SDK:Delphi、C++
■a3s SDK:Delphi、C/C++
■スイート千鳥エンジン:VisualStudio2019
※C#、C++、JavaScript、java、Pascal、Python、Fortran、Ruby、R言語等で開発したシステムの組込みや連携も対象とします。

【製品セミナー】

概要

開催スケジュール
エントリー受付期間

2021年04月02日(金)~06月30日(水)

製品ライセンス
無償貸与期間

2021年04月02日(金)~11月26日(金)

予選選考会・結果通知

選考会:2021年07月06日(火)
結果通知:2021年07月13日(火)

応募作品受付期間

2021年09月25日(土)~10月02日(土)

ノミネート審査

2021年10月08日(金)~10月14日(木)

ノミネート発表

2021年10月15日(金)

公開審査・表彰式

2021年11月18日(木)
会場:品川インターシティホール(MAP)

審査員
  • CPWC審査委員長福田 知弘 氏

    大阪大学大学院工学
    研究科 准教授

  • 佐藤 誠 氏

    東京工業大学 名誉教授

  • 楢原 太郎 氏

    ニュージャージー工科大学
    建築デザイン学部 准教授

  • ペンクレアシュ・
    ヨアン 氏

    フォーラムエイト執行役員
    開発シニアマネージャ

募集内容・応募方法
概要・応募作品課題

開発キット(SDK)によるクラウドアプリのプログラミング技術を競う!
本コンテストは、UC-win/Road、VR-CloudRのSDK(開発キット)、スイート千鳥エンジンで開発を行ったアプリケーションプログラム、あるいはこれらと連携するプログラム、ソフトウェアを対象とし、その技術を競います。エンジニアリングおよびプログラミングのスキルとセンスを駆使して、最先端のVRとシミュレーション技術に挑戦してください。

【開発環境】
■UC-win/Road SDK:Delphi、C++ ■a3s SDK:Delphi、C/C++ ■スイート千鳥エンジン:VisualStudio2019
■統合型3DCGソフトShade3D、ブロックUIプログラミングツール  
>>VR-Cloud® SDKを活用したアプリケーション開発例

※C#、C++、JavaScript、java、Pascal、Python、Fortran、Ruby、R言語等で開発したシステムの組込みや連携も対象とします。

各賞
■ワールドカップ賞 ■審査員特別賞各賞 ■ノミネート作品
ノミネート作品に選ばれたチームには国内3名、海外2名を表彰式にご招待!
※国内は関東以外を対象とします。
応募資格
応募作品の制作にあたった参加者がすべて学生であること(社会人学生、2020年度卒業までに作成された卒業研究、制作作品なども対象)
エントリー締め切り

2021年06月30日(水)
※作品提出締め切りは2021年10月02日(土)

公開審査・表彰式

開催日:2021年11月18日(木)
会場:品川インターシティホール(MAP)

ノミネートされたチームは、公開審査に参加します。不参加の場合は、表彰の対象となりません。
1分間のプレゼンテーションを実施します。

審査基準

UC-win/Road、VR-Cloud(R)のSDK(開発キット)、Shade3D、スイート千鳥エンジンで開発を行ったアプリケーションプログラム、ソフトウェア、エンジニアリングソフト、ビジネスソフト、ゲームソフトおよび、C#、C++、JavaScript、java、Pascal、Python、Fortran、Ruby、R言語等で開発したシステムとの連携や組込みも対象とする。

提出物としては、使用ソフトウェア・ソース一式、これらを説明するpptおよびムービーを審査の対象とする。
これらの成果により、プログラミングの品質、論理性・技術力、審美性・オリジナリティ、プレゼンテーション技術などの点で、いかにSDKを活用しプログラムを創り上げたかを評価する

応募作品の著作権等

本コンペティションを通じて制作されたデータ、作品および成果物の著作権は、著作者本人にあるものとする。

フォーラムエイトは、著作者が制作したデータ、作品および成果物について、編集、加工などを行い、対外発表、研究発表、営業活動、広報活動として、HP、メールニュース、広報誌、書籍、雑誌、新聞等媒体での掲載・配布を行うなどの、二次使用許諾権利を持つものとする。

お問合せ・ご質問等
窓口

株式会社 フォーラムエイト 東京本社 Cloud Programing World Cup担当
〒108-6021 東京都港区港南2-15-1 品川インターシティA棟21F
TEL:03-6894-1888 FAX:03-6894-3888
E-mail:cpwc@forum8.co.jp
URL:http://www.forum8.co.jp/

問い合わせフォーム

関連ページ

学生向けコンペ参加者サポートのご案内

BIM&VR 3D・VRエンジニアリングニュース(Up&Coming 連載中)

エントリー・作品応募の流れ
1.エントリー受付

エントリー受付期間中(2021年04月02日(金)~6月30日(水))にエントリーと作品概要をお送りください。
使用言語は、英語となります。
ブラインド(無記名)審査にて実施いたします。チーム名・作品名は、国名や学校名といった個人、団体が特定されないものに限定いたします。
下記ページより、チーム名、チームメンバーなどを登録してください。

エントリー・登録
※エントリー受付は終了しました

下記のフォームを使用し、作品の概要説明(英語100word)とイメージ画像で表現し、アップロードしてください。

エントリーフォーム

2.ダウンロードページなどの案内

エントリー受付完了後、以下を別途メールにてご案内いたします。

・エントリーID
・作品制作用の提供データ・資料のダウンロードURL
・参加希望セミナー申し込みのご案内

製品ライセンス無償貸与

3.予選選考会・結果通知

7月6日(火)に予選選考会行い、7月13日(火)に結果を通知します。

4.作品応募

予選通過をしたチームは作品応募可能です。
作品の応募は、後日別途ご案内する専用URLにて、作品の応募受付期間中(2021年9月25日(土)~10月2日(土))に行っていただきます。

【提出物】

・動作するアプリケーションプログラム
・ソースコード・スクリプト(テキスト形式)
・プログラムの簡単なユーザマニュアル(Word 形式等)
・プログラムのコンセプト、今後の課題やアイデア等(PowerPoint 形式等)
 -プログラムだけでなくコンテンツを併せての提出も可
・5分までのプログラムデモンストレーション動画のファイル (MP4形式)

5.ノミネート審査・結果通知

ノミネート審査を10月8日(金)~10月14日(木)に行い、10月15日(金)に結果を通知します。

6.公開審査・表彰式

ノミネートされたチームは、公開審査に参加します。不参加の場合は、表彰の対象となりません。
1分間のプレゼンテーションを実施します。

使用可能ソフトウェア
ライセンス無償貸与期間

2021年04月01日(木)~11月26日(金)

※ただし、製品により期間制限や動作制限、提供スタイルが異なる場合もあります。
※貸与するライセンスは本コンペでの使用に限ります。

対象ソフトウェア/ソリューション製品一覧

UC-win/Road

UC-win/Road SDK

VR-Cloud®

VR-Cloud® SDK

■独自伝送技術 a3s(Anything as a Service) SDK

Shade3D

Shade3D ブロックUIプログラミングツール

スイート千鳥エンジン

【開発環境】
■UC-win/Road SDK:Delphi、C++
■a3s SDK:Delphi、C/C++
■スイート千鳥エンジン:VisualStudio2019

※C#、C++、JavaScript、java、Pascal、Python、Fortran、Ruby、R言語等で開発したシステムの組込みや連携も対象とします。

関連セミナー

応募者は、作品制作の対象ソフトウェア製品について、フォーラムエイトが主催するトレーニング・セミナー(有償または無償)に参加できます。
ソフトウェア・開発キット以外にも、データ解析や組込み開発技術など、作品制作を支援する多彩なセミナーのラインナップを予定しておりますので、ご期待ください。

■主な対象セミナー

※10会場(東京・大阪・名古屋・福岡・仙台・札幌・金沢・岩手・宮崎・沖縄)、オインラインにて開催

過去コンテスト表彰式の様子(Cloud Programming World Cup(CPWC) 第8回 学生クラウドプログラミングワールドカップ/2020年11月)

各賞・賞品

  • ワールドカップ賞(1作品)

    賞金30万

  • 審査員特別賞各賞(4作品程度)

    賞金5万

  • ノミネート作品

    記念品

ノミネート作品に選ばれたチームには国内3名、海外2名を表彰式にご招待! ※国内は関東以外を対象とします。

過去の受賞作品

  • 第8回 ワールドカップ賞

    KaAI 所属 : 国民大学校(韓国)

    DrEyeVer: Detecting Objects on Driver’s Focus of Attention for Intelligent Vehicle
    このプロジェクトは、UC-win/Roadを搭載したドライビングシミュレーターでウェアラブル型アイトラッカーから取得したドライバーの視線に関する情報を組み合わせたものです。このシステムは、周囲に認識できていない車両があることをドライバーに警告するように開発されています。

    This project combines information about the driver's eyegeases obtained from wearable eye tracker on a driving simulator equipped with UC-win/Road. A system is developed to warn the driver of unrecognised vehicles in the surrounding vehicles.
  • 第8回 審査員特別賞 Environmental Design and IT Award

    Kompas 所属:ハノイ工科大学(ベトナム)

    TRAFFIC SIGNS AWARENESS ASSISTANT FOR DRIVER
  • 第8回 審査員特別賞 Best Optimization Award

    A.S.Y. 所属:公立諏訪東京理科大学(日本)

    Creation of Hilly and Mountainous Road Simulator Model Using a Card System
  • 第8回 審査員特別賞 Creative Solution Award

    AM Girls 所属:椙山女学園大学(日本)

    Feedback Report Generator for Drivers using Biological Sensors
  • 第8回 審査員特別賞 Mobility Innovation Award

    SMTH 所属:清華大学(中国)

    Influence of rainfall and waterlogging on drivers' behavior – a driving simulator study
  • 第8回 ノミネート賞

    SCI-team 所属:上海大学(中国)

    Smart parking solutions for CBD-- central business district
  • 第8回 ノミネート賞

    Spring 所属:上海大学(中国)

    Speed up of Elevated access